元いじめっ子の懺悔ブログ

元いじめっ子が過去の出来事を、面白おかしく懺悔するブログです

おーい!はに丸事件

皆さん、こんばんは!

最近、仕事が忙しくなかなか記事を書く時間がとれず
悶々としている元いじめっ子の武始です。

先日も、記事を書こう!とパソコンに向かうやいなや
娘二人と嫁が、私の目の前で学校の話を大声でし始めました。
 
嫁「ほんで?何言われたん!?」
上の子「はぁ!?とか、舌打ちで"ちっ!"とか言われた。」
嫁「ほんま、相手のやつ、ムカつくなぁ!なぁ?パパ。」
子「私、あの子がおるけん、あんま学校行きたくないなぁ。」
 
 
 
自分(う~ん、外野がうるさくて記事がはかどらんなぁ。)
 
 
 

なんて思いながら前回のつまらない記事(自分でいうな)を書いていると、、、
 
 
 

「・・・なぁ?聞いてるん!??」
 
 
自分(はっ!!!??)
 
(もしかして、今の話題は、いじめの内容じゃないかっ!!)
 
そうです。元いじめっ子の子どもが、まわり回って立派ないじめられっ子になっていたのです。

上の子は、元々気が弱く大人しい性格で、小さい時からいつも二つ下の妹に泣かされていました。
それでいて、遊びの時は自分中心でないと文句を言う、いわゆる
"いじめられっ子の才能"
がそこかしこに表れていました。
 
自分(やはり、ついに来るべき時が来たか。。。)

昔、間近(というか当事者)でいじめを経験した私は

(よしっ!親らしい的確なアドバイスをしてやろうっ!)
 
と、意気込んで子どもの話を聞きました。
 
一通り、聞いた後
 
 
 
 
 
なにそれ???
 
 

当時の私からしたらいじめでも何でもありません。

そんなん言われたらしばいたったらええやん。
 
と、思わず口をついてしまいそうになりました。

が、私も一応は人の親
 
(だめだだめだ!俺は今までの人生、何を学んできたんだ!)
(ちゃんと広い視野で、相手の立場にもたって、みんなが納得する方向でアドバイスしなければ)
そう思いとどまり、子どもにどう声をかけようか考えていたところ

「その子、私がしばきに行ってくるわ!」

やばいぞ、子どもが呆然としている。。。(最低の両親だ)
こんな調子では子どもに「親に相談してもダメだ」と思われかねない。
そして子どもが孤立し、ますます追い込まれてしまう。

そこで私は、一つたとえ話をすることにしました。
 
 
いじめというのはね、する方もされる方も結局は寂しい思いをするんだよ、と、、、
みんなが思いやりの心をもって、仲良くするのが一番だと、子どもにわかってもらおうと、、、
 
 
 
私が小学二年生の時の話です。
 

その日も、学校で暴れまくっていた私は
他の子たちが下校したあとに、一人残されて先生に説教をされていました。
 
先生「武始君!あなたはなんでいつも友達を殴るの!?」
先生「今日という今日は、あなたが本当に反省するまで帰しませんから!!」

今回は第1話のごめんなさい事件の時のように人質もいません。
全然気持ちに余裕がありました。
 
自分「ふーん、だって相手もむかつくもん!僕ばっかり悪いんちがう。」

なんて、楽勝モードで構えていました。
すると、先生が

「あなたみたいな悪い子は"少年院"に連れていくしかなさそうね。」(意味深げに)
 
 

???
 
 
 

小学二年生に対し"少年院"というフレーズをだしてくる先生もどうかと思いますが
何だか空恐ろしい説明をする先生の話を聞いているうちに、だんだん怖くなってきました。
でも、私も当時言葉は立ちませんでしたが、相手の雰囲気である程度は
 
"本気度"
 
を読むことはできました。

先生が本気でないことを察知すると、すぐ楽勝モードに戻ります。
 
「先生、勝手に怒っといたら?悪い思わんけん。」
 
そんな感じで、ふんふん♪なんて鼻歌を歌う余裕まであったと思います。
先生は、私をぎゃふんとさせる方法が思いつかないのか、イライラしてきています。
そんなのお構いなしに
 
(はやく終わらんかな)

と考えていた私の視線の先に、、、
 
 

時計(3時10分前)
 
 
 
そうです。あと10分もたてば私の日課であるとても大好きな
 

おーい!はに丸
 

の始まる時間です。
 
みなさん、ご存じですよね!
みんな大好き!はに丸君です。

(はに丸君が始まる時間だ!)

いきなりそわそわし始める私をみて、先生は
 
「なにをそんなにそわそわしているの!」
「今更そんな態度をとっても許してあげませんからねっ!!」

私の今までの態度がよっぽど気に食わなかったのか、かなり怒っています。

(やばい、、、はよ帰らんとおーいはに丸君が見れない、、、)

チラチラ時計を見る私、、、
それを見た先生は
 
「そんな時間が遅いアピールしたって帰しませんからっ!!」
 
今の私には、そんな先生の言葉など全然耳に入ってきません。
私は
 
「早く家に帰ってはに丸君をみなきゃ!」
 
の一念です。

(やばい、、、あと3分)
 
(あと2分、、、今から走って帰ってもギリギリ間に合うかどうか)

(あと1分、、、、、もう無理!!!)
 
 
 
その瞬間!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「うわ~~~~ん!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 

私は大声で泣き始めました。
 
私のおーい!はに丸君に対する情熱を、全く理解していなかった先生は
突然のボロ泣きにおろおろするばかり

先生「武始君!?どうしたの??なんで泣いてるの??」
 
私は、なかなか上手く説明できない位のボロ泣き状態でしたが
なんとか

おーい!はに丸君が見られないから

と、泣いた理由を説明しました。
すると、先生は
 
「ごめんね!もう帰ってもいいよ!」
 
と、言ってくれますがもう手遅れです。
 
「今から帰っても、はに丸君ちゃんとみれん!」
 
と、大泣きする私
さらに

「わかったわ!今から学校のテレビではに丸君つけてあげるからっ!だから泣き止んで?ねっ!」
 
突然のギャン泣きに先生もかなり焦っているようです。
ですが、一度へそを曲げた私は

「今から見てもはに丸君最初からみれんやん!」

と、ヒックヒックと泣いています。

そんな感じで、途中までずっと厳しかった先生でしたが
最後の方はなぜかはに丸君が見れずに泣いている私を一所懸命あやす、という構図になりました。
その後も懸命に私を泣きやまそうと頑張った甲斐もあり
何とか、私を帰らせることに成功した先生はホッと一安心したことでしょう。
 
 
その帰り道
 
 
一度先生にあやされ、泣き止んだ私でしたが
ふと、今日のおーい!はに丸君が見れなかった現実を思い出し
 
・・・ぐすっ
 
と再び泣きながら家路についたのでした。
 
以上、人には色々な価値観があるんだよ、という話でした。
 
 
 
 
 

・・・こんな話を子どもにしたってなんのアドバイスにもならないって?
 
 
 
 
 
 
 
その通りです。
この話は私の気まぐれです。
 

実際の流れは以下
子どもの話を一通り聞きましたが、所詮子ども
状況の説明や表現が全部自分目線だったので
そこはしっかり両方の意見を聞くべき、という判断をしました。
 
ただ、いきなり相手の話を聞くこともできない。
(角が立ちますからね。)
なので、一度先生に相談することにしました。
 
先生に「うちの子の話を聞いてやってください」とお願いし
翌日、子どもは先生に話したそうです。
娘の話を聞いた先生はさらに翌日の道徳の時間に
うちの子が話した内容と酷似したテーマで話し合ってもらうという
相手の心にそれとなく訴えかける、という行動をとってくれました。

今日、子どもが帰ってきて
 
「どうだった?」

と、聞いたら

「嬉しかった」

と言ってくれました。

子どもは

自分をちゃんと見てくれている
自分のことを考えてくれている
 
と、肌で感じれば、それだけで元気になるんです。

たとえ、学校がつらくても家が楽しければ大丈夫!
そう思い、今日もバカな話をする私でした。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!