元いじめっ子の懺悔ブログ

元いじめっ子が過去の出来事を、面白おかしく懺悔するブログです

第8話 大海原へ②

前回の"第7話 大海原へ"の続きです。
 
まずは、高校寮生活の一日を簡単に紹介したいと思います。
注)寮生活のありふれた日常を説明するだけです。
特に笑い等はありません。
いじめに関する話もありませんので、予めご了承ください。
 
 
6:00 起床

寮生活には当番が色々とありまして
各部屋の持ち回り制になっています。
 
朝起きるときにも"打鍾当番"というものがあります。
では、打鍾当番の仕事内容を簡単に説明したいと思います。
 
当番の部屋の奴隷(一年生)が、前日に寮にある公衆電話で時報を聞いて
(当時、携帯電話なんていう代物はありませんでしたので。。。)
腕時計の時間を合わせます。
そして、就寝前に目覚まし時計を起床時間より早くセット。

翌朝、当番部屋の奴隷がいち早く起床します。
その後、部屋の上級生を二年生から順に起こします。
 
「○○(上級生の名前)さん!起きてください!○○さん!本日打鍾当番です!!」
 
そして平民(二年生)および神様(三年生)が起きたところで、寮の前にある鐘に向かいます。
その時点で6時10分前くらいでしょうか。
 
そこから奴隷によるカウントダウンが始まります。
 
直立不動で、腕時計を見ながら

「部屋長、ただいま打鍾10分前となっております。」
 
「ただいま、5分前です。」
 
「・・・1分前です。」
 
そこで、部屋長がおもむろに鐘の紐を握りしめます。
 
「・・・30秒前です。」
 
「10・9・8・7・6・5・4・3・2・1」
 
 
「打鍾です!」

ここで注意しなければならないことが一つ!
間違って「ゼロ!」と言おうものなら
神のいかづち(腹部へのグーパンチ)がもれなくさく裂します。
(なぜダメなのか?意味はないでしょう。)

さあ、合図とともに部屋長が全力で鐘を打ち鳴らします。
その後、平民・奴隷の順に鐘を鳴らします。
 
その瞬間っ!!

鐘の音で飛び起きた部屋の奴隷全員が一斉に部屋の前に立って
 
「きしょ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

と、肺の中の空気が無くなるまで叫びます。
(起床、と叫んでいます。)

その後、各部屋の奴隷は部屋の平民・神様を起こしにかかります。

「○○さん!起きてください!○○さん朝礼の時間です!」
 
なお、奴隷の起こし方が少しでも気に入らなければ
すぐさま神のいかずち(顔面への裏拳)が降り注ぎます。
 
 
以上、起床でした。
 
 
 
・・・・学生生活だよね?
 
 
6:30 朝礼

無事、全員が起きて寮の前に並んだところで、朝礼場所の学園中央広場に集合です。
勿論、集合の仕方も普通ではありません。
 
まず、各寮には"寮旗"というものが存在します。
それがまた、重い。
 
分厚い布で編み込まれており重量感抜群。
また、竿の部分は無造作にカットされた樫の木です。
中学上がりの奴隷にとって、とってもヘビーな代物です。
 
そんな寮旗を奴隷が両手に掲げたまま(奴隷がもつ係です。)
学園の周り2kmくらいを声出しをしながら走ります。

勿論、声出し係も奴隷です。
声が続く限り

「そ~~~~~~~~~~~~~」
 
と叫び、息が切れる寸前

「わっしょいっ!!」
 
の合図とともに、全員が

「わっしょいっ!!」

と、そこから交互に叫び続けます。(そこはさすがの神様も叫びます。)
 
 
わっしょいわっしょい言いながら
旗を持っている奴隷は腕をプルプルさせながら
寝起きからものの数分で、疲労困憊の状態になり何とか?中央広場に到着。
 
そこには寮担任や教頭先生がいて
お決まりのラジオ体操をしたり、先生のありがたいお話を聞きます。
 

以上、朝礼でした。
 
 
 
・・・軍隊かな?
 
 
7:00 朝食~登校

やっと、朝ごはんにありつけます。
ですが、奴隷はまだ気を抜いてはいけません。
 
各部屋で集まって朝食を食べるのですが、奴隷は配膳係です。
神様・平民・自分(奴隷)の順に配膳を済ませます。
一通り、全員に食事が行き渡ったところで神様が
 
「いただきます。」
 
と、言ってご飯を食べ始めます。
 
ですが、神様以外は誰ひとり一向に目の前の食事に手をつけません。
しばらくすると、神様が
 
「お前ら食べていいよ。」
 
と平民に向かって声をかけます。
 
それを聞いた平民は
 
「ありがとうございます!」
 
と感謝の意を表し、食べ始めます。
それから、さらに時間が経過し、、、

「お前らも食べていいよ。」

やっときました。奴隷のお食事タイムです。
だが!まだそこで気を抜けないのが奴隷のつらいところ。
 
「ありがとうございます!いただきます!」
 
と、ようやく食べ始めようと思った頃に
 

「おかわり!!」
 

神様のおかわりタイムです。

急いで、おかわりをもっていき、気を取り直して
食べようとすると、、、
 

「おかわり!!」
 
 
今度は平民がおかわりを要求します。

そんな感じで、自分の食べる時間もろくにないまま神様が食事を終えました。
神様が

と、いったら食事時間終了です。

勿論、食事途中であっても平民および奴隷も食事終了です。
上級生より、先に箸をつけることは許されず
上級生の食事が終わると、いくら食べ残しがあっても
奴隷は食事を終わらなければいけません。
 
空気を読めない奴隷がもぐもぐと食べていようものなら
上級生(平民)の素早い指導がさく裂します。(詳細は省きます。)

そんな感じで、同級生は全員早食い選手権に
出場できるほど、みんな食べるスピードが格段に速くなりました。

食事のあとは、ゆっくり歩いて寮まで戻ります。
(食事の後の運動は毒ですからね。)
 
寮に戻った後、神様の身の回りの世話をしながら
自分も学校にいく準備をして、無事投降登校。
やっと朝の地獄タイムが終了しました。
学校での束の間の休息です。
 
 
以上、朝食~登校でした。
 
 

・・・・軍隊だね!
 

とまぁ、こんな感じで寮生活(朝編)をお送りしました。

淡々とご紹介させていただいたので、特にオチ等はありません。
(スミマセン)
しばらく振りに振り返ると、色々とネタが思い浮かんできましたので
寮生活での面白エピソードは、今後も機会があれば紹介させていただきます。

ただの説明にも関わらず、最後まで読んで下さりありがとうございました。