元いじめっ子の懺悔ブログ

元いじめっ子が過去の出来事を、面白おかしく懺悔するブログです

第7話 大海原へ

皆さん、こんばんは。
元いじめっ子の武始です。
 
今回は、元いじめっ子の私が

お山の大将

を卒業する話をしたいと思います。
 
時は中学時代

当時は、何だかんだ上級生にケンカをふっかけられたり
他校の人間とバトルしたり、色々ありましたが
まだ、自分が

最強

であり

天才

と、一ミリも疑わなかった天狗状態の時期です。

そう、典型的な

お山の大将

でした。
 

そんな、お山の大将だった中学生時代に
さらにそれを助長する一冊のマンガに出会います。

それは・・・・・
 
 

花の慶次 -雲のかなたに-
 

です。
 

皆さん、ご存じですか?

隆慶一郎さんが執筆した小説「一夢庵風流記」を原作とした

天下一の傾奇者"前田慶次"
 
という歴史上の人物を主人公として描いたマンガです。

細かい部分の説明は省きますが、私が魅了された部分は

己の意地の為に、平気で命を懸ける

ところです。
花の慶次を読んだ私は

「俺が歩みたい人生がここにあるっ!!」

と、大変興奮したことを覚えています。(バカ)

その後、進路の第一志望欄に

傾奇者

と書いたのは今では恥ずかしい思い出です。(真のバカ)
 
また、田舎で調子に乗っていた私は、同じ田舎の高校へ行く選択肢は勿論なく

俺の力を試す為には、もっと広いステージが相応しい(勘違い甚だしいバカ)

と、関東の高校進学を決意しました。
そこは、当時全寮制の高校で全国から学生を集めていました。
そんなわけで、高校受験の為に慣れない勉強を頑張ったこともあり
何とかその高校に入学することができたのです。
 
さぁ、これから俺の傾奇者としての人生が幕を開ける!(天下一の傾奇者級バカ)

と、一人武者震いをしていたのもいい思い出です。
 

故郷を離れる時は、お連れの"クボケン"が一人見送りに来てくれました。
(彼を今後、捨て丸と呼びます。)

夜行バスに乗り込み、興奮で寝られないまま
翌日早朝、品川のバスターミナルに到着。
無事、高校のある学園に到着です。
そこで、出迎えてくれたのは、、、
 
 
屈強な上級生の方々でした。。。
 

当時、全寮制と言いましたが
私が入学するときは一部通学生(地元民)も受け入れており
まだ、学力もそこそこある(良識のある)子たちがいたのですが
私の一学年上までは、学力試験などないに等しく
勿論、入学者のほとんどは

脳みそまで筋肉の無法者
 
ばかりでした。

(うわ~、やばいとこ来ちゃったなぁ)
 
と、早速傾奇者の意地が崩れ去りそうになります。
 
(いや、こんな奴らに意地を通してこそ真の傾奇者ではないかっ!)
 
と、虎視眈々と下剋上チャンスをうかがっているところに追い打ちをかける事件が。
 
 
当時、同じ新入生で「東北の番長」と自負していた奴がいました。
身長は190cmはあろうかという位、ガタイもよくたしかに自分で番長と言いふらしているだけはある。
そんな彼が上級生の前で、でかい態度をとっているときです。
脳みそ筋肉の三年生集団に"指導"を受けました。
 
 
皆さん、想像して下さい。
 
 
脳みそ筋肉、だけで結構きついですが"寮生活"です。
"集団"といっても、三年生男子全員です。
一学年200人くらいはいました。
そんな、"脳みそ筋肉+数の暴力"に"指導"を受けた彼がとった行動は・・・

当時、寮の一年生は毎日夕方に先輩方の買い出しをする風習があったのですが
ある日、彼が
 
「買い物いってきま~~す!!」
 
と、元気よく出かけたままそのまま帰ってこなかったのです。

そう、彼は買い物ではなく"新幹線"に乗って地元に逃げ帰ったのでした。
その後、彼は二度と戻ってくることはありませんでした。

そんな感じで一学期の間に、2、3人位いなくなったと思います。

体育会系の方は、しっくりくると思いますが
上下関係がとても厳しく、一言でいうと
 
三年・・・神様
二年・・・平民
一年・・・奴隷
 
の生活です。
 
「そんなの普通だろ、大げさに言うなよ!」
 
という体育会系の通学生(だった)方は、想像して下さい。

奴隷の生活が、放課後だけでなく24時間続くのです。
(正確には学校の授業中以外)
学校の授業中だけが気の休める場所。
学校が終わると、そこは地獄。

毎日、5時間ずっとマッサージをやらされていた奴もいました。
毎日、片道1時間以上の道のりを(見つかれば停学)
深夜に買い出しに行かされていた奴もいました。
(彼は入学当時、頭がよかったのですが、買い出しが原因で学年最下位にまで上り詰めました。)

秀吉「その意地 あくまで立て通すつもりか・・・!?」
やむを得ませんな
秀吉「立て通せると思うか!!」
手前にもわかりませぬ
無理です!

武始の傾奇者人生・・・完

ウソです。続きます。